競艇には、1・2・3着までを当てる「3連単」と、1・2着を当てる「2連単」があります
当然ながら、3着まで当てる3連単の方が難しいため、配当も高く設定されています
3連単 6艇 × 5艇 × 4艇 = 120通り
2連単 6艇 × 5艇 = 30通り
つまり、組み合わせはちょうど4倍違います
そのため、一般的には「3連単の配当は2連単の約4倍程度になる」と考えられます
普通に考えれば、3連単の方がお得です
ですが、本当にそうなのでしょうか?
少し気になるレース結果
こんなレース結果がありました
3連単 1-4-2 680円
2連単 1-4 330円
「あれ?」と思いませんか?
もし3連単の配当が2連単の約4倍なら、2連単は170円前後になっているハズです
しかし実際は330円
つまり、このレースでは2倍程度しか差がありません
競艇は1コースが強く、人気が1号艇に集中しやすい競技です
さらに出走艇はわずか6艇しかないため、配当が理論どおり「4倍」になるとは限りません
そんな疑問が湧いたので、検証してみる事にしました
2026/7/30 SG オーシャンカップで検証

まずは、2026年7月30日に開催されたSG「第31回オーシャンカップ」の結果で比較してみます
3連単と2連単の的中条件を同じにする為、3連単は4点、2連単は1点購入したものとして計算
3連単 1-2-3・1-2-4・1-2-5・1-2-6の4点
2連単 1-2の1点
この買い方なら、同条件です
検証なので、全て当たった事にして計算
| 券種 | 払戻金合計 | 投資金額 | 収支 |
|---|---|---|---|
| 3連単(4点) | 95,660円 | 4,800円 | +90,860円 |
| 2連単(1点) | 26,340円 | 1,200円 | +25,140円 |
この結果を見ると、やはり3連単の圧勝です
ですが、この比較には一つだけ問題があります
3連単は1レースにつき4点、合計400円を購入しています
それに対して、2連単は1点だけなので、購入金額は100円です
つまり、3連単には2連単の4倍の金額を使っています
そこで今度は投資金額を同じにするため、2連単を1レース400円購入したものとして、同じオーシャンカップをもう一度計算
投資金額を揃えて再検証
| 券種 | 払戻金合計 | 投資金額 | 収支 |
|---|---|---|---|
| 3連単 4点×100円 |
95,660円 | 4,800円 | +90,860円 |
| 2連単 1点×400円 |
105,360円 | 4,800円 | +100,560円 |
あれ?
投資金額を同じにすると、2連単の方が9,700円多い結果になりました
とはいえ、これはたった1日、12レースだけの結果です
たまたま2連単に有利な配当が重なっただけかもしれません
そこで、もう1日分だけ検証してみる事にしました
2026/7/27 戸田で再検証

次に用意したのは、2026年7月27日に戸田で開催された「第10回週刊大衆杯」です
戸田は荒れやすく、高配当が出やすい競艇場です
穴が出れば3連単の高配当が効いてくるので、今度こそ3連単が有利になるはずです
先ほどと同じく、3連単は4点×100円、2連単は1点×400円として投資金額を揃えます
| 券種 | 払戻金合計 | 投資金額 | 収支 |
|---|---|---|---|
| 3連単 4点×100円 |
105,280円 | 4,800円 | +100,480円 |
| 2連単 1点×400円 |
106,000円 | 4,800円 | +101,200円 |
あれ……
穴が出やすい戸田でも、2連単が720円上回りました
オーシャンカップだけなら偶然で片付けられます
しかし、別開催の戸田でも同じ結果になりました
それでも、まだ合計24レースです
でも10万舟が出たら?
ここで、こんな疑問が浮かびます
確かにその通りです
今回の2日間で、たまたま配当差が少なかっただけかも知れません
3連単には、1レースでそれまでの差を一気にひっくり返す爆発力があります
では、1日単位ではなく1年分で集計したらどうなるのでしょうか
2018年の全レースで検証
2018年に開催された全レースを、これまでと同じ条件で集計しました
※1 データは公式サイトよりダウンロードして集計
※2 不成立などのレースは除外しています
3連単は4点×100円、2連単は1点×400円です
全レースで1着と2着を正しく予想できたものとして、収支を比較します
検証データ(ZIP)
本記事で使用した検証データです
ZIPファイル内にExcelデータ(.xlsx)が含まれています
記載金額は配当金額から投資を差し引いた収支金額です
検証の為、不成立レースは除外してます
| 対象期間 | 2018/1/1~2018/12/31 |
|---|---|
| 対象レース数 | 54428R |
| ファイルサイズ | 1.76MB(ZIP) |
| 収録形式 | Excel(.xlsx) |
詳しくご覧になりたい方は、下記よりダウンロードできます
📥 検証データをダウンロード
| 対象期間 | 3連単収支 | 2連単収支 | 2連単の差額 |
|---|---|---|---|
| 2018年 | 377,650,830円 | 381,964,120円 | +4,313,290円 |
あれ……
1年分に広げても、2連単が約431万円上回りました
10万舟などの高配当も含まれているはずなのに、結果は変わりません
ただし、2018年だけが特殊な年だった可能性は残ります
それなら、検証期間をさらに広げてみましょう
2018年から2020年の3年間で検証
次は、2018年1月1日から2020年12月31日までの3年間です
検証データ(ZIP)
本記事で使用した検証データです
ZIPファイル内にExcelデータ(.xlsx)が含まれています
記載金額は配当金額から投資を差し引いた収支金額です
検証の為、不成立レースは除外してます
| 対象期間 | 2018/1/1~2020/12/31 |
|---|---|
| 対象レース数 | 163674R |
| ファイルサイズ | 5.25 MB(ZIP) |
| 収録形式 | Excel(.xlsx) |
詳しくご覧になりたい方は、下記よりダウンロードできます
📥 検証データをダウンロード
| 対象期間 | 3連単 | 2連単 | 2連単の差額 |
|---|---|---|---|
| 2018年~2020年 | 1,137,016,010円 | 1,152,985,440円 | +15,969,430円 |
また……
3年間でも、2連単が約1,597万円上回りました
1日だけではなく、1年でも3年でも2連単が上回っています
ここまで来ると、さすがに偶然だけでは説明しにくくなってきました
こうなったら、調べられるところまで調べるしかありません
約8年半で最終検証
検証データ(ZIP)
本記事で使用した検証データです
ZIPファイル内にExcelデータ(.xlsx)が含まれています
記載金額は配当金額から投資を差し引いた収支金額です
検証の為、不成立レースは除外してます
| 対象期間 | 2018/1/1~2026/6/30 |
|---|---|
| 対象レース数 | 467,209R |
| ファイルサイズ | 14.9 MB(ZIP) |
| 収録形式 | Excel(.xlsx) |
詳しくご覧になりたい方は、下記よりダウンロードできます
📥 検証データをダウンロード
| 券種 | 払戻金合計 | 総投資額 | 収支 |
|---|---|---|---|
| 3連単 4点×100円 |
3,207,213,580円 | 186,883,600円 | +3,020,329,980円 |
| 2連単 1点×400円 |
3,253,456,560円 | 186,883,600円 | +3,066,572,960円 |
最終結果
2連単が46,242,980円上回りました
3連単との比較で約1.44%多い結果です
3連単より2連単の方がお得なのか
今回の条件では、2連単を3連単と同じ投資金額になるよう4倍購入した方が、最終的な払戻金は多くなりました
しかも、オーシャンカップの1日だけではありません
- 別開催の戸田でも2連単が上回る
- 2018年の1年間でも2連単が上回る
- 2018年から2020年の3年間でも2連単が上回る
- 約8年半・467,209レースでも2連単が上回る
検証期間を広げても、結果は変わりませんでした
組み合わせ数だけを見れば、3連単は2連単の4倍あります
しかし、実際の払戻金が常に4倍になるわけではありません
2連単の払戻金が3連単の4分の1より高いレースが積み重なった結果、同じ投資金額なら2連単が上回りました
この検証で注意すること
今回の検証は、全レースで1着と2着を正しく予想できたものとして計算しています
実際の舟券で毎レース的中できるという意味ではありません
また、3連単を4点購入する場合でも、実際には3着候補を4艇すべて買わず、買い目を絞る方も多いと思います
予想方法や買い目の組み方によって、実際の収支は大きく変わります
そのため、今回の結果だけで「どんな買い方でも2連単の方が有利」と断定する事はできません
それでも、少なくとも今回の条件では
という考えが、必ずしも正しいとは限らない事が分かりました
まとめ
最初は、3連単の方が得に決まっていると思って始めた検証でした
オーシャンカップの1日だけなら偶然かもしれません
戸田の1日を追加しても、まだ偶然かもしれません
しかし、1年、3年、約8年半と広げても結果は同じでした
今回の条件における最終結果は、2連単の方が約4,624万円、割合にして約1.44%上回りました
差はわずかに見えるかもしれません
しかし、467,209レースを積み重ねても同じ傾向が残った事は、非常に興味深い結果です
舟券検証シリーズ 第1回

